実際に再エネで発電された電気を使いたいなら【みんな電力】

CO2排出量の削減や自然エネルギーの普及に関心が高い人は、自宅で使う電気は太陽光や風力、水力、バイオマスといった再生可能エネルギーで発電されたものにしたいと考えるかもしれません。

太陽光発電パネル

そんな人に紹介したいのが新電力の「みんな電力」にある「プレミアム100」というプランです。

なぜなら、このプランでは実際に再生可能エネルギーで発電された電気を使えるからです。

どういうことなのかは以下で説明します。

再生可能エネルギー100%でCO2排出量ゼロの電気

みんな電力プレミアム100プランの電源構成は次のようになっています。

電源構成(2024年計画値)
FIT電気 85%
(太陽光25%、風力30%、水力10%、バイオマス20%)
再生可能エネルギー 15%
(太陽光10%、風力2%、水力3%)
上記は2024年の計画値ですが、2023年の実績値でも再エネ100%の電源構成を実現しています。
電源構成(2023年実績)
FIT電気 85.5%
(太陽光25.9%、風力28.8%、水力8.5%、バイオマス22.1%、地熱0.2%)
再生可能エネルギー 14.5%
(太陽光7.8%、風力4.4%、水力2.3%)

FIT電気と再生可能エネルギーの電気は、どちらも再生可能エネルギーの発電所で作られた電気ですが、国の固定価格買取制度(FIT制度)で電気事業者に買い取られたものはFIT電気と呼び、その他の再生可能エネルギーと区別されます。

FIT電気の買い取り資金は、全ての電気利用者が支払う「再生可能エネルギー発電促進賦課金」によってまかなわれています。今使っている電気の明細にも再エネ賦課金の項目があるはずです。

再エネ由来の電気を使ってない人も再エネ賦課金を負担していることから、FIT電気は再生可能エネルギーで発電されていたとしても制度上はCO2排出量のある電気として扱われます。

FIT電気は非化石証書を付けることでCO2排出力ゼロの電気として扱えるようになり、みんな電力の料金にも非化石証書代が含まれています。

新電力の中には火力発電など再生可能エネルギー以外の発電方法で作られた電気に非化石証書(再エネ指定)を付けて実質的に再エネ100%、CO2排出量ゼロの電気として販売しているところもありますが、みんな電力のプレミアム100プランは電源構成にあるように実際に再エネで発電された電気のみを使うことができるのです。

再エネ発電所を応援できる

みんな電力には仕入れ先の再エネ発電所を応援できる仕組みがあります。

ログイン後のマイページで応援したい発電所を選択すると、毎月の基本料金から100円を届けることができるのです。

個人経営の小規模な発電所や太陽光パネルの下で農作物を栽培するソーラーシェアリングの発電所など様々なタイプがあり、現時点で268か所から選べます。

応援先の発電所は月ごとに変更できますが、一定期間継続して応援すると返礼品がもらえたりイベントに参加できる特典が用意されている発電所もあります。

発電所一覧のページでは、地域や発電方法、特典の有無で絞り込み検索ができるため、自分の希望に合った応援先を探しやすいです。

ポイントが貯まる

みんな電力では独自のUPDATERポイントが用意されています。UPDATERとは運営会社の名前です。

ポイントは以下の場合に貯まります。

  • みんな電力の利用月数に応じて月に500ポイント
  • 発電所の応援回数に応じて月に10ポイント
  • TADORiで買い物をすると購入金額の10%のポイント
  • みんな商店で買い物するごとに100ポイント
  • UPDATERが主催・出展するイベントに参加(ポイント数はイベントごとに発表)

貯まったポイントの使い道は以下とおりです。

  • UPDATERやパートナー企業の新商品、試供品がもらえる
  • UPDATERが主催・出展するイベントに優先的に参加できる
  • TADORiやみんな商店のおすすめ商品を優待価格で購入できる

始まったばかりのポイント制度なので、どんな新商品やイベントがあるのかわかりませんが、今後に期待したいです。

いずれにしても、発電所の応援もそうですが楽しみながら電気を使える仕組みが用意されているのは良いですね。

超明細で電気料金の行き先がわかる

みんな電力のマイページでは「利用明細 兼 請求書」とは別に「超明細」も確認できます。

これは、電力料金や託送料金、非化石証書代、再エネ賦課金、応援料といった電気代を構成する各料金の行き先がわかる明細です。

例えば、非化石証書代はJEPX(日本卸電力取引所)と低炭素投資推進機構、送配電事業者を通して最終的にはFIT・再エネ発電の事業者に支払われることがわかります。

自分が支払った電気料金がどこにどれだけ支払われたのかを把握できるで納得感が得やすいです。

みんな電力プレミアム100プランの料金

みんな電力の従量料金の単価は一定額のため電気の使用量が多い家庭ほど有利ですが、一人暮らしで電気の使用量が少ないと従量料金単価が一定額のメリットが小さいです。

電気料金がどうなるかは家族構成や使用量によって異なるため、公式サイトの電気料金シュミレーションで事前にチェックしてみてください。

電源コスト調整単価についても理解しておくべきです。

電源構成のうちFIT電気の仕入れ価格は日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格と連動するため、電源コスト調整単価の「みんなワリ」があり、基準電源コストに対して仕入れ価格が上回ればばプラス調整され、下回ればら場マイナス調整されます。

余った分や足りない分を利用者みんなでワリカンするという仕組みです。

2025年6月のみんなワリ単価は次のようになっていました。

東北電力エリア -1.64円
東京電力エリア -1.11円
中部電力エリア -2.76円
関西電力エリア -2.44円
中国電力エリア -2.30円
四国電力エリア -2.33円
九州電力エリア -2.09円

今年の2月以降の単価はどの地域でもマイナス調整が続いています。

みんな電力では、リスクヘッジとしてFIT電気の仕入れ価格を一部固定化しているほか、市場価格と連動しない再生可能エネルギーの電気の仕入れも強化しています。

まとめ

みんな電力のプレミアム100プランの特長は以下のとおりです。

  • 実際に再生可能エネルギーで発電された電気を使える
  • 再エネ発電所を手軽に応援できる
  • ポイントが貯まる
  • 超明細で電気料金の行き先がわかる

みんな電力は、電気料金を安くするというよりも、再エネで作られた電気を使えたり再エネ発電所を応援できることに価値があると思える人に向いている新電力です。

実質ではなく実際に再エネだけで発電された電気を使えるプランは希少なので、発電方法にもこだわりたい人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

みんな電力プレミアム100を使った感想

最後に、みんな電力のプレミアム100プランを利用した感想を書きます。

私の場合は電気の使用量が少ないため電気料金はこれまでより高くなりますが、実際に再エネで発電された電気を使えているという満足感や再エネ発電所を応援しているという充実感は得られました。
特に、応援したいと思える再エネ発電所はたくさんあり、どれにしようか迷ってしまうほどでした。

料金明細とは別にある超明細で電気料金の内訳やお金の行き先が詳細に説明されている点も好感が持てました。

UPDATERポイントについてはまだ使ってないので、今後使うことがあれば追記したいと思います。

 

 

 

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