新電力の選ぶ基準は人それぞれです。
料金の安さを求める人もいれば、その他の価値を重視する人もいるでしょう。
自分の希望条件に応じて選びましょう。
電気料金
新電力のサイトでは、地域の電力会社の料金を引き合いに出して電気代がこれまでより安くなることをアピールしていることが多いです。
新電力に乗り換えることで電気代が安くなるかは、現在利用している電気プランの料金や普段の使用量によっても違ってくるため、同じ新電力でも安くなる人もいれば高くなる人もいます。
また、大手電力の従量電灯プランのように、基本料金・最低料金や従量料金の単価が地域ごとに違いがあるプランも多いためエリアによっても違ってきます。
このため利用者の口コミには注意をした方が良いです。
新電力に乗り換えて電気代が安くなった、高くなったというのは、あくまでその人のエリアや使用量の場合であり、自分の場合で同じ結果になるとは限らないからです。
新電力のサイトでは、特定の月の電気使用量を入力して料金のシュミレーションができるようになっていることが多いため、これを利用して事前に料金水準を把握して判断しましょう。
様々な割引
新電力の電気には様々な割引が用意されています。
例えばガス会社の新電力なら、ガスと電気をセットで利用することでガスまたは電気の料金が割引され、ガスと電気の契約先を1本化できます。
携帯キャリアの新電力なら、電気料金に応じて各社のポイントがたまり、スマホと電気の契約先をまとめることができるのです。
石油会社の新電力なら、ガソリンやEVの電気料金の割引を受けられるため、車に乗ることが多い人にはお得です。
この他にも、昼間または夜間の料金が安くなるプランを用意している新電力もあるので、自分のライフスタイルに合わせて最適なところを選びましょう。
オール電化のプラン
オール電化住宅に住んでいる場合は、通常の電気プランを利用すると電気代が高くなってしまうため、プラン選びは特に注意が必要です。
オール電化向けのプランを用意している新電力もいくつかあり、エコキュートなどを使用する深夜の時間帯の電力量料金単価が安く設定されています。
各社の料金単価を比較するとともに、割引や特典なども踏まえたうえで選ぶのが良いでしょう。
再エネ由来の電気
新電力の中には、太陽光や風力、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギー由来の電気が使えるプランを用意しているところもあります。
実質的に再生可能エネルギー100%、CO2排出量がゼロとしている場合が多く、これは再生可能エネルギーで発電された電気の環境価値だけを切り離して証書化した「非化石証書」というものを組み合わせた電気です。
制度上、再エネ以外で作られた電気でも非化石証書をセットにして提供することで実質的にCO2の排出量が無い電気と見なすことができ、いくつか種類がある非化石証書のうち再生可能エネルギー指定の非化石証書を使うことで実質的に再生可能エネルギー100%の電気にもなります。
実質とはなっていても、間接的に再生可能エネルギー由来の電気を利用していることになり、CO2排出量の削減にもつながっているため、自然エネルギーや二酸化炭素の排出削減に関心のある人は要注目です。
契約期間と解約金
新電力はいつでも無料で解約できることが多いため、ほとんどの場合で契約期間は気にする必要はありません。
ただし、中には一定の契約期間があり、その期間中に解約すると解約手数料などの料金が請求されるプランもあります。
最低利用期間が1年というケースのほか、1年~3年の契約期間で解約しなれば契約期間が終わると自動更新されるケースがあります。
前者の場合は最低利用期間が過ぎた後は解約金が発生しませんが、後者の場合は契約期間中に解約すると解約金が発生します。
契約更新月なら無料で解約できますが、急に引っ越すことになった場合はそれまで待てないでしょう。
引っ越す可能性がある人は契約期間の縛りがあるかどうかもチェックしておきたいポイントです。
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